Story │ ストーリー

#03

marl
TARTE

Namikidori

心をまるく。時間をまるく。まるいタルトでなごむ。
スイーツを通じて、日常の中に小さな幸せを提供する

ケーキ屋さんは、お客様に喜ばれる仕事です。お客様がケーキを買うシチュエーションは、誕生日やお祝い事、記念日など、常に嬉しい感情が伴っています。
 
私のお店では「日常の中に、小さな幸せを」をコンセプトに、お客様がスイーツを選んだり、囲むことで、幸せな気持ちになってもらえればという思いでお菓子作りに向き合っています。

オーナーシェフ

森脇 修

製菓学校卒業後、広島の大手洋菓子メーカーで修行を始め、FC展開の洋菓子店や広島でも指折りの繁盛店など様々な形態でチーフ・店長を務め、2006年西洋菓子カトルフィユをオープン、モットーは素材の持つ美味しさを膨らまし、又食べたくなるお菓子作り。

marl TARTE マールタルト

広島市中区三川町の並木通り沿い。2022年5月にオープンした黄色いフラッグが目印のタルト専門店。ビル1Fカフェ併設の路面店で入りやすく、広島中心でのお買い物ついでに寄りやすいお店となっている。
店内には、フルーツや季節の素材で彩られた豊富な種類の1人用サイズのタルトが並んでおり、見ているだけでも買い物客を楽しませてくれる。

開業に至った経緯を教えてください

私は35歳の時に独立をし、洋菓子店を営んできました。本店となる1号店のカトルフィユは「町のケーキ屋さん」という位置付けで、地域に根ざしてお客様に普段使いをしてもらえるよう、お手頃な価格で美味しいスイーツを提供しています。

本店をオープンして17年、原価コントロールなどの制限の中で挑戦を続けてきましたが、店舗をわけて「専門店」とすることで、1つのカテゴリに対して発想を膨らませ新しい価値を生み出せると思い、タルト専門店「marl TARTE」を開店しました。
タルトというシンプルな焼き菓子にテーマに絞り、その制限の中で素材を際立たせることで、お客様にはダイレクトに素材の違いや美味しいさに感動してもらうことができます。新しいブランド且つ専門店だからできたアプローチだと思っています。

お店のこだわったポイントを教えてください

この物件は、カフェを運営されているスペースの一部をお借りしたものです。その為、既存の什器等が色々とありました。
例えば、このカウンターは元からこの場所にあり、他にも店内のあらゆる箇所で「無くす?活かす?」という議論をAdd-on designさんと何度も繰り広げ、良いところは残しつつ、必要な機能を追加するような形で進めていきました。

お店全体としては、元々の雰囲気から大きく変わっていないのですが、カウンターの後ろにあるロゴ部分には思い入れがあります。
白いタイルの背景に、光る大きなロゴ。これを実現させるために、ロゴをデフォルメする必要があったり、正面からは見えないようにロゴの裏側にLEDを設置しないといけなかったり、Add-on designさんには頑張っていただいた部分となります。
おかげで、外から見ても目に留まるお店のシンボルとなりました。実現していただき、完成時にとても感動しました。

これから、どんなお店にしていきたいですか

まだ開店して間もないため、本店でタルトを焼いてお店に持ってきているのですが、店頭で焼いて販売をできるように整えていきます。実は、そのためにダクトを並木通りに向かって伸ばしてもらっており、タルトの香ばしい香りを道ゆく人に楽しんでもらえる仕掛けを考えています。

あとは、パティシエとして、専門店でしか作れないタルトに挑戦し続けて、お客様にお菓子の美味しさを伝えていきたい。ゆくゆくは、お取り寄せギフトなどのサービスも準備し、全国に美味しいタルトを提供できたらいいなと思っています。

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