Story │ ストーリー

#04

HERITAGE

Yaga

多くの⼈たちに⽀えられていたことに気づいた
⼈とのつながりを⼤切にしたい

妻と2⼈で1号店をオープンしたのが2018年。お客さんが来てくれる保障はどこにもないので最初から不安しかなかったですね。
しかし開店初⽇、友⼈・知⼈からたくさんの開店祝いの花や植物が届いて、受付前が華やかに埋め尽くされたんです。今までの交友関係が繋がった事や、僕の出店をみんな思っててくれてた気がしてとても嬉しかったです。そんな、お祝いの花々を⾒ると、気持ちがいっぱいになって、ここまでの苦労が報われたような気がしたんです。
オープンまでにいろいろあったけど、多くの⼈たちに⽀えられていたことにその時気がついた。⼈とのつながりを⼤切にしないといけないなと強く思いました。

オーナー

磯部 宜彦

広島出⾝。⾼校卒業後、理容業界へ。個⼈店、全国チェーン展開のサロンへ勤務し店⻑やマネージャー職を経験。その後独⽴し2018年府中店、2020年⽮賀店をオープン。
熱狂的なレゲエ好き。若い頃は理容師とレゲエDJの⼆⾜の草鞋をはく。

HERITAGE ヘリテイジ

イオンモール広島府中から北に歩いてすぐの場所に、2018年ヘリテイジ府中店をオープン。さらに北へ徒歩約5分の場所に2号店となるヘリテイジ⽮賀店を2020年にオープンした。
メンズ専⾨スタイリストが在籍しているが⼥性のお客さまもOK、ご年配のお客さまもご来店している。普段のメンズカジュアルスタイルからビジネススタイルまで、その⽅に合ったワンランク上のおしゃれをご提案。⼥性専⽤ブースもあり。
「ヘリテイジ=遺産」は好きなレゲエミュージックのアーティストや、曲のリリックなどから刺激を受け、数ある候補の中から選び店名にしました。

開業に⾄った経緯を教えてください

前職はマネージャー職に就いていて、いろいろな⼈を⾯接する⽴場にありました。
事業に失敗された⽅とか職を転々としている⽅とか。そんな⽅たちを⾒てきて⾃分も考えてしまいますよね。
⾃分は⾼校卒業してこの業界に⾶び込み⻑く続けてきたが、年齢も40 を超えて先を考えるようになった時、果たして今の会社で最後の職場になってもいいのかと自問自答しました。転職も考えましたが、うまくやっていく⾃信もなかったし、何よりイメージが浮かばなかった。この業界の⼈間なら⼀瞬でも独⽴は誰しも考えると思うんです。⾃分のステップアップのために、そして当時は彼⼥だった今の妻が、⼀緒に独⽴のサポートをしてくれたのも⼼強かった。
すべてのタイミングが重なって「独⽴」という道をばく進した、という感じでした。
結果、⾃分の可能性が⼀気にひろがった。あの時のタイミングで動いていなかったら今はなかったと思いますね。

お店のこだわったポイントを教えてください

こだわりは⾊づかいですね。タイルを使いたい要望を伝え、具体的な店舗イメージの画像を⾒せて相談していきました。
イメージを形にするって難しいと思うんですよ。ヘアスタイルと同じように。Add-on design の⽊村さんは、イメージのピントを合わせてくれるために、すごく時間を使ってくれる⽅だなと思ったんですよ。
夜遅くても電話に出てくれたり、サンプルをたくさん持ってきてくれたりと動いて下さいました。店内はいろいろな⾊はあるけど調和している。しっかりイメージを形にするのに、こだわりがある方だなと思いました。
あとは、カウンターのタイルも気に⼊っています。ただ、ここ⼀回やり直してもらいました。形が変わっているから、ちょうど接合部分がきれいにつながらなくって。でも僕のこだわりも、ちゃんといい形にしてもらいましたよ。

これから、どんなお店にしていきたいですか

1号店オープンから2年後に2号店のオープン。しかも近距離で開業したことに「時期が早いだろう」「近すぎるだろう」と、いろいろな意⾒がありました。
しかし、若いスタッフとの信頼関係も築け、立場や環境を与える事も大切だと思い、前に出る決意をしました。もちろん色々なシミュレーションをして考えた事で、お客さんが分散しても⼤丈夫だろうと踏んだのですが、そこに間違いはなかったです。
お店の雰囲気が2店とも違うことで客層も変わり、それぞれが、より居⼼地のいいお店になったのではと思います。

お客さまとのほんの数時間の出合いですが、⾮⽇常空間で過ごすここでの時間が、お客さまの⼈⽣の記憶に残るお店でありたいと願います。

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